串良の鳥インフル 搬出制限解除 3~10キロ内88農場、通常通り出荷可能に

 2023/02/21 13:20
 鹿児島県は20日、鹿屋市串良の養鶏場で確認された高病原性鳥インフルエンザを受け、半径3キロ内にある9農場でウイルスの有無を調べた「清浄性確認検査」が全て陰性だったと発表した。3~10キロ内に設けられていた域外への鶏や卵の搬出制限は同日正午に解除され、88農場で通常通りの出荷が可能になった。

 同検査は、発生農場での防疫措置完了から10日経過後の15日に始まり、獣医師による目視での調査には異常はなかった。県畜産課によると、検体を採取して実施した過去の感染歴を調べる抗体検査、現在の感染を確かめるウイルス分離検査のいずれも陰性となった。

 半径3キロ内で農場外への鶏や卵の持ち出しを禁じる移動制限は継続している。今後新たな発生がなければ26日にも解かれ、鳥インフルエンザの発生に伴う全ての防疫措置が終わる。