馬毛島基地建設で米軍再編交付金17億1506万円 西之表市新年度予算案 市長「賛否とは切り離し」つつ最大20億7100万円見込む

 2023/02/23 11:28
訓練基地建設が着工した馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
訓練基地建設が着工した馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
 鹿児島県西之表市は22日発表した2023年度一般会計当初予算案に、米軍再編交付金を使った45事業計17億1506万円を盛り込んだ。23年度の最大交付額は20億7100万円程度と試算しており、残りについては事業計画が固まり次第、補正予算案に計上する方針。

 再編交付金は馬毛島への米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備の進展などに応じ、国が支給する。

 「社会基盤・環境」「防災・防犯」「地域産業」「子育て・教育」「文化・スポーツ」「健康・福祉」「行政運営・市民協働」の7分野に活用し、予算額最大は「地域産業」の農道整備1億600万円。ほかに林業機械導入補助に2310万円、漁業操業経費補助に2380万円を充てた。

 基地工事は1月12日に始まり、市民からは作業員の増加で子どもらの安全確保を求める声が上がっている。防犯灯設置・修繕に1000万円を計上し、23年度に市街地を中心に200カ所で夜間照明の発光ダイオード(LED)化を進める。

 事前に市内各種団体にまちづくりに関し意見を諮った上で事業内容を決めたとし、事業数の最多は「子育て・教育」の15だった。

 一方、八板俊輔市長が基地整備について賛否を明言していない中で当初予算案に再編交付金事業を計上したことに、基地整備に反対する市民から反発を招く可能性がある。八板市長は22日、「法令に基づいて交付がされるので事務手続きを進めた。賛否とは切り離している」と従来の考えを繰り返した。