中学総体にクラブの参加容認 少子化に配慮し全23競技対象 条件は3月に公表 鹿児島

 2023/02/23 15:00
県中学校総合体育大会へのクラブ参加容認を協議する県中体連評議員会=22日、鹿児島市の県青年会館
県中学校総合体育大会へのクラブ参加容認を協議する県中体連評議員会=22日、鹿児島市の県青年会館
 鹿児島県中学校体育連盟(中体連)は22日、2023年度の県中学校総合体育大会から、地域のスポーツクラブや道場などの参加を認めることを決めた。柔道やバレーボール、軟式野球など全23競技が対象。具体的な参加条件は、日本中体連が示す競技ごとの細則に基づいて、3月中旬をめどに公表する。

 県中学総体は加盟校単位での出場が原則だった。少子化に伴って学校部活動の維持が難しく、クラブで活動する地域の生徒にも大会出場の可能性を開く。23年度から全国の公立中学校で段階的に始まる部活動の「地域移行」も後押しする。

 同日、鹿児島市内であった評議員会で全競技、全種別(団体・個人)の参加を前提に取り組む基本方針を確認した。出場資格は県中体連加盟校の生徒とし、他県から県内のクラブに通う生徒の出場は認めない。

 日本中体連が各都道府県組織へ示した細則では、クラブの参加条件に「地域移行の受け皿団体」などを定める競技もあり、今後詳細を詰める。県中体連の大平公明会長(天保山中校長)は「中学スポーツの大きな転換期。混乱が予想されるが、スムーズな導入に努めたい」と話した。

 日本中体連は昨年6月、全国中学校大会(全中)への参加を民間団体にも認める方針を決定。12月に競技ごとの参加基準と合わせて、各都道府県中体連へ通知していた。