「林業大学校」の設置検討へ 鹿児島県、今秋にも方針 必要か否か事業者の声は二分

 2023/02/25 10:00
答弁する塩田康一知事=24日、鹿児島県議会
答弁する塩田康一知事=24日、鹿児島県議会
 鹿児島県の塩田康一知事は24日、県内にまだない林業大学校について「設置も含めた人材育成の在り方を検討する」と前向きな姿勢を示し、今年秋ごろにも方針を取りまとめる考えを明らかにした。県議会代表質問での瀬戸口三郎議員(自民・曽於市区)への答弁。

 林業大学校は、林業従事者の高齢化が進む中、専門的知識を学ぶことで人材育成を図る場。県や市町村、森林組合などが主体となり現在、24道府県に設置されている。

 森林経営課によると、2023年度の早い時期に県や森林組合、事業体などで構成する協議会を設ける。同時に講師や研修フィールドの確保といった課題の解決策の調査も進める。

 県は02年以降「鹿児島きこり塾」を開き、年間25人ずつ人材育成を進めてきた。ただ、期間は2週間ほどで研修内容も限られ、即戦力を求める現場のニーズに合っていないとされる。

 19年3月に県が策定した森林・林業振興基本計画は、28年度までに木材生産額150億円、生産量150万立方メートル、再造林面積1200ヘクタールの目標を設定。達成するには、約1400人の林業従事者を25年度までに1700人まで増やす必要があるとしている。

 県が22年9月に実施した県内事業体向けのアンケートで、林業大学校の必要性について回答した177事業体のうち「必要」としたのは72事業体(40.6%)。「現在、県などが開催している講習や研修などで十分」との答えも70事業体(39.5%)に上った。

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