観客の「ブラボー」解禁広がる 新型コロナ対策の指針緩和、オペラ演者ら練習に励み
2023/02/25 11:50
下野竜也さんの指揮で練習に熱が入る「蝶々夫人」の出演者ら=鹿児島市本城町
オペラ協会50周年を記念した「蝶々(ちょうちょう)夫人」は、3月11、12日の本番に向け、練習が本格化している。2月18日は同市内で約50人が立ち稽古に臨んだ。飛沫(ひまつ)防止のため全員がマスクを着けたまま。「歌いづらく、発音が不鮮明になる」のが悩みだが、念願の大舞台へ雰囲気は明るい。
コロナ禍以降、同協会は感染拡大防止や出演者の感染のため定期公演や恒例の名曲コンサートなどを度々延期。「蝶々夫人」も、当初の計画を1年先送りして実施にこぎ着けた。
クラシック公演では演奏が終わると「ブラボー」と称賛する声が会場に響いていた。コロナ下、観客はマスクに加え、大声を出さないよう求められてきた。しかし1月初め、各地のホールなどが加盟する全国公立文化施設協会(公文協)は、ガイドラインを改訂。「本番中の笑い声や一時的な発声は、大声には当たらない」として必要以上に制限しないよう示した。
オペラ協会公演に先立つ2月26日、鹿児島市の市民文化ホール(川商ホール)は、開館40周年公演を開催。同市出身の指揮者下野竜也さんはじめ日本を代表するソリストらが広島交響楽団と共演する。児玉哲朗館長は、同公演で公文協に準じ「掛け声は制限しない」という。さらに3月13日からマスク着用を個人判断とする政府指針を踏まえ、感染対策の改定を進める。現在「『ブラボー』などの掛け声を控える」と明記する宝山ホール(県文化センター)も、国や県のガイドラインに沿って変更する方向で準備中だ。
「歌い手にとっては歓声が励み」とオペラ公演で総監督を務める高風勝治理事長(71)。「拍手だけでなく『ブラボー』が上がれば、公演自体も盛り上がる。オペラの醍醐味(だいごみ)が味わえる期待感でいっぱい」と話した。
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