プロデューサーは吉俣良さん、島唄とオーケストラの共演で「心を揺さぶられた」 奄美でほこらしゃ音楽祭

 2023/02/26 07:30
オーケストラの演奏に合わせ「よいすら節」を歌う唄者=25日、奄美市名瀬
オーケストラの演奏に合わせ「よいすら節」を歌う唄者=25日、奄美市名瀬
 奄美群島日本復帰70年と世界自然遺産登録を記念した「ほこらしゃ奄美音楽祭」(鹿児島県と奄美大島5市町村主催、南日本新聞社など特別協力)が25日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。島唄とオーケストラが共演し、約1400人の観衆を魅了した。

 同音楽祭は初開催。NHK大河ドラマ「篤姫」の音楽を担当した作曲・編曲家の吉俣良氏(鹿児島市出身)が総合プロデューサーを務めた。海外でも活躍するプロの指揮者や奏者でつくった「ほこらしゃ奄美管弦楽団」がバッハの「G線上のアリア」などを演奏した。

 楠田莉子さんや里アンナさん、城南海さん、前山真吾さんら唄者も出演。管弦楽団の演奏に合わせ、伸びのある声で「いまぬ風雲節」「よいすら節」などを歌った。

 同市名瀬の団体職員井上美智代さん(54)は「島唄がオーケストラと調和していた。迫力があり、心が揺さぶられた」と満喫した。

 吉俣さんは「長く続けられる音楽祭にして、子どもが音楽の道に進んだり、島唄を歌い続けたりするようになってほしい」と話した。