鳥インフルエンザ 鹿児島県内全ての制限が解除 今季は発生、殺処分数ともに過去最多

 2023/02/26 19:30
車両のタイヤ回りを消毒する担当者=2月3日、鹿屋市串良町岡崎
車両のタイヤ回りを消毒する担当者=2月3日、鹿屋市串良町岡崎
 鹿児島県は26日、鹿屋市串良の養鶏場で3日に発生した高病原性鳥インフルエンザについて、半径3キロ圏内に設定されていた移動制限を午前0時に解除した。これにより、同農場関連を含む県内の全ての制限がなくなった。

 解除の対象となったのは9農場。発生農場での鶏の殺処分や鶏舎の消毒といった防疫措置の完了後も周辺農場での新たな発生はなく、規定の21日が経過。卵や鶏の出荷や導入が通常通りできるようになった。周辺の道路6カ所に設置されていた関係車両の消毒ポイントも終えた。

 県内養鶏場では今季、11月以降に出水、阿久根、南九州、鹿屋市にある13農場で鳥インフルエンザを確認。出水、阿久根市では続発した。南薩、大隅地域では県内で初めての発生となった。

 県内で採卵鶏130万6000羽、肉用鶏6万4000羽の合わせて137万羽が殺処分された。発生件数、鶏の殺処分数ともに過去最多に上った。