「夢や感動与えられる選手に」 鹿児島県勢4人が競輪学校合格3人が南大隅高OB

 2023/02/27 11:51
自転車のプロに挑戦する(前列左から)寺師幸成さん、稲留敦貴さん、塩島嵩一朗さん、入田龍馬さん=南大隅町根占川南の県根占自転車競技場
自転車のプロに挑戦する(前列左から)寺師幸成さん、稲留敦貴さん、塩島嵩一朗さん、入田龍馬さん=南大隅町根占川南の県根占自転車競技場
 鹿児島県勢の男性4人が日本競輪選手養成所(静岡県)の入学試験に合格した。自転車の名門、南大隅高校(南大隅町)の卒業生3人と、10年間の会社員生活を経て挑戦する31歳。4人は「プロとして上のレベルで活躍し、夢や感動を与えられる選手になりたい」と意気込みを見せた。

 昨年10、12月にあった試験で、受験した約350人中、合格者約70人の難関を突破した。

 南大隅高自転車競技部OBの3人は、塩島嵩一朗さん(23)、入田龍馬さん(19)、稲留敦貴さん(21)。高校から本格的に競技を始めた。

 塩島さん、入田さんは高校時代から実力は全国トップレベル。塩島さんは明治大学で活躍した。稲留さんは南大隅町佐多郡の自宅から片道30キロほどを自転車通学して心身を鍛えた。

 鹿屋工業高出身の寺師幸成さん(31)は、高校時代は陸上の投てきの選手。元プロ競輪選手に183センチの体格と運動能力を見込まれ、27歳で競技を始めた。

 4人は5月から寮生活に入り、順調にいけば来春卒業し、デビューする。練習を見てきた南大隅町の元プロ競輪選手、大久保聡さん(41)は「塩島に刺激を受けて3人のレベルが上がり、合格できる実力だと思っていた。目標とされ、ファンに親しまれる選手になってほしい」とエールを送った。