「バツイチ・子なし」のアラフォーが息苦しい東京を飛び出し1年半…一度は「心折れた」農村のやっかいなものとは
2023/02/27 15:00
藤原綾さん
フリーライター藤原 綾(ふじわら・あや)さん
東京から霧島の農村への移住体験をつづったウェブエッセー「女フリーランス・バツイチ・子なし 42歳からのシングル移住」が2月、集英社から出版された。「普段インターネットを使わない人にも読んでほしい。近所から出版祝いの肉や野菜がたくさん届いた」と喜ぶ。
東京生まれ、東京育ち。大手生命保険会社や出版社を経験し、29歳からフリーランスとして美容ライター、ファッション誌の編集など幅広く活躍。父親の死をきっかけに、人々が支え合う地域社会を求めて2021年9月、“故郷”を飛び出し、霧島市霧島永水に越してきた。
「刺激はあっても、個人意識が加速し、助け合いの心が失われていた」と都内での暮らしを振り返る。現在も月に一度は仕事で行くが、「息苦しく感じる」というほど霧島の生活にどっぷりと漬かる。「東京は故郷だけど、地元愛はなかった。今、霧島で地元愛が育っている」
体験記はインタビューやデータを交えながら、移住を思い立った経緯や物件選び、霧島での生活を生き生きと描く。新天地で1年半。自治会に参加し、温泉や物産館に知人も増えた。読み聞かせや登山など地域の集まりがあることを最近知り、「参加してみたい」と意欲的だ。
雑草との闘いで一度は「心折れた」という畑作りだが、学び直して再起を図る。「今はもらってばかり。交換できるようになれば」。今年はライムやレモンなど果樹に挑戦する。「早く方言も身につかないかな」と期待する44歳。
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