鹿児島県議選 告示まで1カ月 51議席に73人立候補表明 1、2人区の計10選挙区で無投票の可能性

 2023/02/28 11:47
 鹿児島県議選は3月31日の告示(4月9日投開票)まで1カ月に迫った。南日本新聞の取材では、今月27日までに全21選挙区(定数51)に73人が立候補を表明。ほかに複数区で出馬を模索する動きもあり、戦後最少だった4年前の68人は上回る情勢だ。1、2人区の計10選挙区で無投票となる可能性が出ている。

 表明したのは現職42、元職3、新人28の計73人。党派別では自民38人(現職33、元職1、新人4)、公明3人(現職2、新人1)、共産1人(現職)、立憲民主2人(元職1、新人1)、国民民主1人(新人)、日本維新の会1人(新人)、参政1人(新人)、無所属26人(現職6、元職1、新人19)。

 定数と立候補表明者の数が同じ選挙区は全体の半数近い10あり、うち1人区は六つ(阿久根市・出水郡区、いちき串木野市区、南さつま市区、伊佐市区、薩摩郡区、肝属郡区)。残りは2人区の西之表市・熊毛郡区、日置市区、奄美市区、姶良市区。

 選挙戦で注目されるのは定数17に対し25人が表明する最大選挙区の鹿児島市・鹿児島郡区。7政党が公認候補を立て党勢拡大にしのぎを削る。定数3に6人が名乗りを上げる薩摩川内市区、定数4を7人で争う霧島市・姶良郡区なども激戦となりそうだ。

 さらに、鹿児島市・郡区と伊佐市区で新人が立候補を模索し、共産は薩摩川内市区と西之表市・熊毛郡区で擁立に向けて調整している。ほかにも動きがある。

 引退は7人。自民の前原尉氏=日置市区、大園清信氏=鹿児島市・郡区、酒匂卓郎氏=姶良市区、鶴丸明人氏=霧島市・姶良郡区、向井俊夫氏=奄美市区、公明の成尾信春氏=鹿児島市・郡区。無所属(会派は県民連合)の遠嶋春日児氏=薩摩川内市区。