マスク外し 笑顔の門出 鹿児島県内の高校で卒業式

 2023/02/28 13:02
マスクを外し、代表で卒業証書を受け取る卒業生=28日午前、鹿児島市の鹿児島商業高校
マスクを外し、代表で卒業証書を受け取る卒業生=28日午前、鹿児島市の鹿児島商業高校
 鹿児島県内の多くの公立高校で28日、卒業式があった。新型コロナウイルスの流行が始まって4年目の今年2月、文部科学省が児童生徒は歌を歌うなどの場面を除き式でマスクを外すことを基本とするよう通知。制限の多い高校生活3年間を過ごした卒業生は、門出の式典でマスクに縛られず笑顔で学びやを巣立った。

 鹿児島商業高校(鹿児島市)は、4年ぶりに保護者や来賓の人数制限を解除。卒業生178人は、式のほとんどをマスクなしで臨んだ。卒業生代表の林良平さんは、行事の中止が相次ぎ腹立たしく思うこともあったと振り返りつつ「当たり前のことに感謝する気持ちや、目の前のことに全力で取り組む大切さを学んだ」と述べた。

 さらに全員マスクをした上で校歌を久しぶりに斉唱。最後に同校の伝統応援歌「錦江湾頭(きんこうわんとう)」を全校生徒が体を反らせ歌い上げた。