コロナ無料検査 結果が空欄の通知書発行、利用者に記入させる 鹿児島県が和歌山の業者を指導

 2023/02/28 21:34
 新型コロナウイルスの無料検査事業を巡り、検査結果が空欄の通知書を発行し利用者に記入させていたとして、鹿児島県は28日までに、鹿児島市内2カ所で検査場を運営する和歌山県の事業者を口頭で指導した。

 県によると、2カ所の検査場では、陰性か陽性かの検査結果が空欄の通知書を利用者に渡し、検査結果が出た後日、電話やメールで連絡していた。通知書は通常、結果が判明した時点で検査場が発行する。

 2カ所の検査場は昨年11月に開設され、検査数は約550件とみられる。いずれも当初の予定通り2月末で閉鎖する。県は、検査実績に応じた補助金の交付が適切だったかを確認する。

 感染不安のある県民が対象の無料検査は現在、県内で208事業者が291カ所の検査場を運営。県は全ての事業者に対しあらためて検査結果通知書の適切な発行を求める。