ジェンダー平等「身近に考えて」 各地で催し、工夫さまざま 8日は国際女性デー 鹿児島

 2023/03/02 11:50
トークイベントに向けアイデアを話し合う鹿児島第一高校の生徒ら=2月17日、霧島市国分の同校
トークイベントに向けアイデアを話し合う鹿児島第一高校の生徒ら=2月17日、霧島市国分の同校
 3月8日の国際女性デーに合わせ、鹿児島県内各地でジェンダー(社会的性差)平等を考える催しが企画されている。香りや着こなしを切り口にするなど、主催者らはあの手この手で垣根を低くする工夫を重ねる。

 霧島市の鹿児島第一高校のSDGsクラブは2月中旬、鹿児島市の天文館図書館である催しに向け、企画する商業施設の関係者と打ち合わせをした。生徒4人が3月4日午後3時からのトークイベント「わたしの“カラダ”はわたしのもの~ジェンダーをこえて話そう“生と性”」に登壇する。

 アミュプラザ鹿児島、マルヤガーデンズ、山形屋、イオンモール鹿児島、新日本科学が共催。元養護教諭の香りの専門家と、性別による体や健康の違いを学び、自分らしく生きられる社会を考える。マルヤ広報室の松見千種室長(49)は「香りを交えることで、柔らかく、取っつきやすくできれば」と語る。

 同市のパーソナルスタイリスト曽田咲子さん(28)とデザイナー和田佳津紗さん(30)は4日午前10時から、市内のタテバビルで、イベント「ちいさなハッピーチェンジ」を開く。東京出身の曽田さんが東京のジェンダーの状況を紹介。生理や雨の日を楽しめる服装も取り上げる。曽田さんは「ファッションに興味のある人がジェンダーを身近に感じるきっかけにしたい」。

 奄美市では8日午後6時~7時半、カリフォルニア州立大学の徳雅美教授が講演。奄美でも活動する徳教授が米国や奄美の暮らしを踏まえジェンダー平等を語る。

 霧島市役所では14日まで、女性の管理職登用率や進学率の男女格差などをパネルで紹介。気になる分野を投票するコーナーもある。

 いずれも無料。問い合わせは次の通り。マルヤ=099(813)8108。「ちいさなハッピーチェンジ」=インスタグラムで申し込み。奄美市市民協働推進課=0997(52)1111。