ぐりぶークーポン利用数倍増 22年度 事業者86%「売り上げ増えた」

 2023/03/02 11:00
ぐりぶークーポン
ぐりぶークーポン
 鹿児島県は1日、新型コロナウイルス下の消費喚起策「ぐりぶークーポン」の飲食店における利用枚数が2022年度は約494万枚と、21年度の約239万枚から倍以上に増えたことを明らかにした。

 クーポンは通信アプリ「LINE」の県公式アカウントで配信。登録店での飲食や茶、花、特産品の購入を対象に、2000円以上の利用で500円(第三者認証店は700円)を割り引いた。21年度に実施後、22年5月に再開し、23年1月に終了した。

 22年度の予算額は約37億5600万円で、県によると決算見込みもおおむね近い額になる見通し。利用に伴って飲食店に交付される額は33億3100万円を見込んでいる。花や茶、特産品を含めた総利用枚数は21年度の約248万枚に対し、22年度は約510万枚だった。

 県は1月にアンケート調査を実施し、利用者で「クーポンがあったから外食した」と回答したのは44%だった。事業者では売り上げが「かなり増えた」「増えた」と答えたのが86%。県はクーポンが外食機会の創出につながり、飲食店の支援や県内経済の下支えに効果があったとみている。