消費者物価1.8%増、30年ぶり伸び率 鹿児島市の2022年平均

 2023/03/02 10:05
 鹿児島県がまとめた2022年平均の鹿児島市の消費者物価指数(20年=100、生鮮食品を除く)は101.6で、前年から1.8%上昇した。ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で物価が高騰し、消費増税の年を除くと1992年以来30年ぶりの伸び率だった。

 項目別では、携帯電話の通信料値下げの影響もあり「通信」が12.9%下がったが、「ガス代」が15.5%、「電気代」が12.9%とそれぞれ大きく伸びた。また、洗剤やトイレットペーパーなど「家事用消耗品」は7.1%、白物家電など「家庭用耐久財」も2.9%それぞれ上昇した。

 食料は「酒類」が2.1%下がった一方、「外食」2.9%、「穀類」6.1%など上昇する品目が目立った。

 月別では2月まで前年同月を下回っていたが、3月にプラスとなってから上昇幅は拡大を続け、12月は3.8%上がった。23年1月の指数(生鮮食品除く)は103.6で、前年同月比3.7%上昇と引き続き高水準となっている。

 全国の22年平均の消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年比2.3%上昇と、鹿児島市を上回った。