仕切り直し 新型ロケット「H3」 6日打ち上げへ JAXA 種子島宇宙センター

 2023/03/03 13:58
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=2月17日、南種子町の種子島宇宙センター
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=2月17日、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、新型基幹ロケット「H3」1号機を6日に南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げる方向で調整していることが3日、関係者への取材で分かった。

 1号機は2月17日に打ち上げを試みたが、発射直前に機体1段目の電源系統機器に異常が見つかり、中止した。JAXAは予備期間を3月10日までとしており、異常箇所以外に機体や搭載する地球観測衛星「だいち3号」に損傷はないか調べ、再発防止対策を急いでいた。

 H3は現在運用中のH2Aロケットの後継機で、使い捨て型の液体燃料ロケット。1号機は全長57メートル、直径5.2メートル、重さ422トン(衛星含まず)。メインエンジン(LE9)を2基、固体ロケットブースター2基を使う。