北薩横断道 「広瀬道路」が23年度開通へ さつま広橋-佐志ICの6キロ 鹿児島空港へのアクセス向上期待

 2023/03/04 12:47
整備が進むさつま広橋IC付近、奥が阿久根方向=2022年12月(県北薩地域振興局が小型無人機で撮影)
整備が進むさつま広橋IC付近、奥が阿久根方向=2022年12月(県北薩地域振興局が小型無人機で撮影)
 鹿児島県の塩田康一知事は3日、霧島市の鹿児島空港と阿久根市の国道3号を結ぶ地域高規格道路「北薩横断道路」のうち、さつま町内のさつま広橋-佐志インターチェンジ(IC)の「広瀬道路」(6キロ)が2023年度中に開通する見通しを明らかにした。県議会一般質問での答弁。

 北薩横断道路(約64キロ)は野坂-さつま広橋の10.6キロ、さつま泊野-高尾野の14.5キロが開通している。広瀬道路の利用が始まると野坂-佐志間がつながり空港へのアクセス向上が期待される。佐志ICは、これまで広瀬ICと呼ばれていたが県が正式名称に決めた。

 道路建設課によると、広瀬道路は片側1車線の自動車専用道路で、14年5月に着工。橋の工事などを進めており、今後ガードレールや道路標識を整備する。

 広瀬道路の開通後、未開通区間は阿久根高尾野道路(阿久根・出水市、8.9キロ)、宮之城道路(さつま町、10キロ)、溝辺道路(霧島市、14キロ)の3区間になる。塩田知事は答弁で「北薩横断道路は農林水産業や観光関連産業の発展に大きく寄与する。早期完成に向けて重点的な整備に取り組む」と述べた。