陸上自衛隊と米軍は４日、鹿児島県徳之島町万田海岸でパラシュート部隊による空からの着陸訓練を一般公開した。占拠された離島を奪還する偵察隊として、想定通りに着陸できるか確認した。日本国内で初実施の訓練「アイアン・フィスト（ＩＦ）」の一環で、徳之島での主要な日程は終了した。

　着陸訓練は午後２時前、米軍横田基地（東京都福生市など）からＣ１３０輸送機が海岸上空に飛来した。陸自第１空挺（くうてい）団の隊員２人が高度約２０００メートルの機体から飛び出し、パラシュートで滑空。約５分掛けて目標地点付近の砂浜に着陸した。その後、２組６人が順次海岸に飛び降りた。沖合では陸自水陸機動団がボートで警戒した。

　ＩＦの全体期間は２月１６日～３月１２日。沖縄の米軍キャンプ・ハンセンなどで６日以降、着上陸や統合火力誘導の訓練がある。