新型ロケット「H3」、打ち上げ7日に延期 6日は雲多く雷の予想も

 2023/03/05 08:00
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=2月17日、南種子町の種子島宇宙センター
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=2月17日、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから6日に予定していた新型基幹ロケット「H3」1号機の再打ち上げを、7日午前10時37~44分に延期すると発表した。6日は雲が多く雷も予想され、「気象状況が整わないため」としている。予備期間は3月10日まで。

 1号機は2月の打ち上げが決まって以降、飛行計画更新システムの不具合や悪天候の影響で、延期が相次いでいる。同17日は、発射直前に電源系統の異常が検知されたため、打ち上げを中止した。

 H3は現在運用中のH2Aロケットの後継機で、使い捨て型の液体燃料ロケット。1号機は全長57メートル、直径5.2メートル、重さ422トン(衛星含まず)。地球観測衛星「だいち3号」を搭載する。