「二科展」開幕、自由な感性光る350点 12日まで鹿児島市の黎明館

 2023/03/05 17:08
個性に富んだ絵画作品に見入る来場者=5日、鹿児島市の黎明館
個性に富んだ絵画作品に見入る来場者=5日、鹿児島市の黎明館
 第106回二科展(二科会、南日本新聞社主催)が5日、鹿児島市の黎明館で開幕した。本展の巡回作に加え地元美術家の力作も展示、自由な感性が光る約350点が来場者を楽しませている。12日まで(6日休館)。

 絵画、彫刻、デザイン、写真の4部門。尾が生えた自身の姿をモノトーン調で描き、最高賞に輝いた田浦哲也さん(福岡県)の「宇海(うみ)の差値(さち)」をはじめ、シロクマやカバが名山堀(鹿児島市名山町)の路地を漂う幻想的な油彩、鳥が魚をくわえた一瞬を切り取った写真など、多様な作品が並ぶ。

 同日は二科会の西健吉常務理事(82)の解説もあり、多くの人が聞き入った。初めて来場したという、同市の松元早苗さん(71)は「表現の緻密さ、色使いの美しさに感動した」と話した。

 11、12日の午前10時半と午後2時から、ギャラリートークを予定する。一般700円、高大生400円、中学生以下無料。