【4年ぶり鹿児島マラソン】はだしで駆け抜けた猛者も…ランナー8000人、桜島に見守られゴール目指す

 2023/03/06 10:03
ゴールを前に最後の力を振り絞るランナー=5日、鹿児島市山下町
ゴールを前に最後の力を振り絞るランナー=5日、鹿児島市山下町
 5日、鹿児島市と姶良市で4年ぶりに開催された鹿児島マラソンは好天に恵まれ、待ちわびたランナーたちが満喫した。

 県内外から集まった8000人近くのランナーが出場し、フルマラソンでは約5200人が完走を果たした。沿道の声援を背に景色も楽しみ、春の鹿児島路を満喫した。

 長野県からフルマラソンに参加した会社員、西澤悟志さん(44)は2時間38分台でゴールした。「観光で訪れた際、桜島を見ながら走りたいと思っていた。最高の気分だ」と満足そう。

 姶良市のトライアスロン同好会の下野義弘さん(68)、山中成子さん(67)は「30キロ付近から脚が重くなったが、声援が後押ししてくれた。次は6月の徳之島トライアスロンへ向けて練習を重ねる」と意気込みを見せた。

 はだしで走りきった“猛者”もいた。鹿児島市甲突町の会社員、森澤孝高さん(39)は「5年前から週4回の練習で、はだしで走り続け鍛えてきた。ついに夢がかなった。アベベになれた気分」と1960年ローマ、64年東京で五輪を連覇した伝説の選手を挙げ、笑顔を見せた。

 霧島市の隼人中学校2年の前野琥介さんと、迫田理矢さんはファンランに陸上部の13人で参加。「ゴール近くの天文館の盛り上がりがすごかった。いつかフルマラソンにも挑戦したい」と声を弾ませた。