H3打ち上げ7日 JAXA岡田マネジャー「宇宙開発を次世代へ。必ず成功させる」大学・高専102チーム、種子島で自作ロケットコンテスト

 2023/03/06 11:56
白い航跡を残し、空中に飛び立つ学生ロケット=南種子町の種子島宇宙センター
白い航跡を残し、空中に飛び立つ学生ロケット=南種子町の種子島宇宙センター
 新型基幹ロケット「H3」1号機の打ち上げを7日に控えた鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで4、5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが主催する種子島ロケットコンテストがあった。大学や高専など全国から集まった102チームが宇宙への夢を乗せて自作ロケットの成果を披露した。

 ロケット、衛星(CanSat)の2部門計7種目で滞空時間や高度、到着目標地点への精度などを競った。地元から種子島高校電気科の3年生5人が初出場。特産のトビウオを模した小型ロケットで種目別優勝を飾り、黒崎健信さんは「いい飛行ができた。1年間の努力が報われた」と喜んだ。

 5日はH3の開発責任者でJAXAの岡田匡史プロジェクトマネジャー(60)が見学に訪れた。学生たちに囲まれ、記念撮影や意見交換に応じた。「宇宙開発は次世代につなぐことが大事。多くの学生がコンテストに参加してくれてうれしい。打ち上げを必ず成功させる」と誓った。

 1号機は、地球観測衛星だいち3号を搭載し、7日午前10時37分の発射を予定する。鹿児島地方気象台によると、同日の種子島・屋久島地方の天気は晴れ時々曇り。