鹿児島県は６日、３月末で辞職する東條広光教育長（６５）の後任に、監査委員の地頭所恵氏（６２）を充てる考えを県議会の各会派に伝えた。任期は４月１日から３年。監査委員と人事委員会委員の新任人事を含め、１７日の県議会最終本会議に同意案を提案する。

　地頭所氏は鹿児島市出身。九州大学卒。１９８４年県庁入り、子育て・高齢者支援総括監や総括危機管理防災監兼危機管理防災局長、くらし保健福祉部長を務めた。２０２１年４月、監査委員に就任し、任期を２年残して今月末で退職を予定する。

　東條氏は環境林務部長、企画部長などを経て１８年４月から教育長を務める。現在２期目で、任期を１年残して辞意を示していた。

　一方、地頭所氏の後任となる監査委員には、定年を迎える松薗英昭農政部長（６０）が就く見込み。任期は４年。松薗氏は鹿児島市出身で一橋大学卒。１９８５年県庁入り。大隅地域振興局長などを歴任し、２０２１年４月から現職。

　また、今月末で退任予定の西啓一郎人事委員会委員（６５）の後任には、定年となる富永信一東京事務所長（６０）を起用する。任期は４年。富永氏は霧島市出身で九州大学卒。１９８６年入庁し、土木部次長を経て２０２０年４月から現職。西氏は今年７月までが任期だった。