新型ロケット「H3」1号機 再び射点に 7日打ち上げへ作業順調 種子島宇宙センター

 2023/03/06 21:49
打ち上げに向け射点に移動するH3ロケット1号機=6日午後4時25分、南種子町の種子島宇宙センター
打ち上げに向け射点に移動するH3ロケット1号機=6日午後4時25分、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日午前10時37分55秒、新型基幹ロケット「H3」1号機を、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げる。地球観測衛星「だいち3号」を搭載する。当日午前のセンター周辺の天気は晴れ。予備期間は3月10日まで。

 JAXAによると、6日まで機体と衛星ともに異常はなく、打ち上げ作業は順調に進んでいる。午後4時、組み立て棟にあった機体を約400メートル離れた射点まで約30分かけて移動した。

 H3は現在運用中のH2Aロケットの後継機で、使い捨て型の液体燃料ロケット。1号機は全長57メートル、直径5.2メートル、重さ422トン(衛星含まず)。メインエンジン「LE9」を2基、固体ロケットブースターを2基使用している。

 打ち上げは当初2020年度を見込んでいたが、LE9の不具合が相次ぎ、2度見直し。今年2月の打ち上げ決定後も悪天候や飛行計画更新システムの不具合で延期が相次いだ。同17日には発射直前に電源系統異常が確認され、打ち上げを中止した。

 打ち上げ当日は午前9時半ごろから、県庁18階でJAXAの打ち上げライブ中継がある。観覧無料。