性別による職場の不平等感、男女とも3割超え 男性「仕事多い」、女性「評価されない」 南日本新聞アンケート【8日は国際女性デー】

 2023/03/07 11:02
 8日の「国際女性デー」を前に、南日本新聞は鹿児島県内の民間で働く人を対象に、性別による不平等感などを尋ねるアンケートを実施した。職場で不平等感が「ある」「どちらかと言えばある」と回答したのは男女とも35%を超え、理由は男性が「仕事量が多い、難しい案件を任される」、女性が「評価されない」が最も多かった。

 仕事と私生活を両立する上での不平等感については、女性の60%が「ある」「どちらかと言えばある」と答えた一方、男性は33%と開きがあった。「男性は仕事、女性は家庭」といった性別で役割や印象を決める根強いジェンダー(社会的性差)が影響しているとみられる。

 アンケートは1月6日から2月7日、インターネットの「グーグルフォーム」と南日本新聞社「みなみパス」で調査し、男女別に集計した。2025人(女性1072人、男性938人、その他15人)から回答を得た。

 職場での不平等感が「ある」と回答したのは男性14%、女性19%。「どちらかと言えばある」は男性21%、女性18%だった。「どちらかと言えばない」は男性24%、女性27%。「ない」は男性36%、女性29%。

 仕事と私生活の両立をする上での不平等感が「ある」は男性10%、女性31%。「どちらかと言えばある」は男性22%、女性29%だった。「どちらかと言えばない」は男性26%、女性17%。「ない」は男性34%、女性17%だった。

 不平等に感じる内容を複数回答で尋ねたところ、男性は「残業時間が長い」「休みにくい」、女性は「賃金が低い」「固定化した性別イメージで仕事が割り振られる」の順に多かった。

 「セクハラ・パワハラを受ける」「会社の制度上優遇されている」との回答は女性が、「育休を取りにくい」は男性が多い傾向が見られた。

 アンケートは意見を聞き取るのが目的で、無作為抽出の世論調査とは異なる。