カメラマンのいないスタジオで、本格的な機材を使ったプロ並みの撮影ができる「セルフ写真館」。韓国で流行し、国内でも首都圏の若者を中心に人気を集め、鹿児島市にも相次ぎオープンしている。谷山中央１丁目に「グッドグッドライフ！スタジオ」を開いたカメラマン下茂洋男さん（４８）は「卒業式など記念の撮影で気軽に利用して」と話している。

　同スタジオは２月１８日に開店。オープンに合わせ、ゆすのきむつ子さん（７４）と次女のＪＵＮＮＡさん（４５）が手がける打ち掛けドレスの試着ができるイベントを開いた。友人や家族と自由に撮影を楽しむ客でにぎわった。市内の会社員上村美保子さん（４０）は「誰にも見られず、リラックスして撮影できた。照明の雰囲気もよく、自撮りとは全然違う」と笑顔だった。

　昨年７月に「リコレクション」（加治屋町）を開いた徳田喜一代表（２４）は、セルフ写真館の魅力を「自然体の姿を撮れる」と語る。婚姻届を手に撮影する２０代のカップルが多いという。

　数年前から自分のスタジオを持ちたいと考えていた下茂さんは「昔ながらの写真館ではなく、新しいことも取り入れよう」とセルフ撮影をできるようにした。「『撮る』『撮られる』両方の体験を味わって」と呼びかけた。

　「グッドグッドライフ！スタジオ」は前日までの予約制。３人まで１５分３５００円。４人以上は一人ごとに千円。スタジオ＝０９９（２０４）９１０８。