医師会職員、コロナ療養施設で女性看護師と性的関係 厚労相「大変遺憾」 参院予算委

 2023/03/09 14:54
国会
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 鹿児島県医師会の男性職員が、県から業務委託を受けた新型コロナウイルス宿泊療養施設で、女性看護師と不適切な行為をした問題が8日の参院予算委員会で取り上げられた。加藤勝信厚生労働相は「医療資源が逼迫(ひっぱく)する中、コロナ患者の療養のための施設で事案が起き大変遺憾」と述べた。

 立憲民主党の塩村文夏議員への答弁。加藤厚労相は「今後はコロナの感染症法上の位置付け変更で幅広い医療機関が受診できるようになる」とした上で、再発防止に向けて「都道府県でしっかり管理監督してもらうよう取り組む」とした。

 女性は一連の行為に関し「同意はなかった」として告訴状を提出。警察庁の渡辺国佳刑事局長は「県警で告訴を受理し捜査中の事件と報告を受けている」と答えた。

 県医師会によると、男性職員は2021年8~9月、施設で複数回にわたり医療機関から派遣されていた女性看護師と性的関係を持った。職員は懲戒処分となり、22年10月末で依願退職した。県は同会を厳重注意した。