2月の倒産8件、前月から倍増 コロナ関連倒産も続く 鹿児島県内、民間3社まとめ

 2023/03/10 12:14
 鹿児島県内に支社・支店を置く民間信用調査会社3社は、県内企業の2月の倒産状況(負債額1000万円以上)をまとめた。件数は前月から倍増の8件で、全て破産だった。新型コロナウイルス関連倒産も続いている。

 1月の2~4件に比べて4~6件増えた。うち、新型コロナ関連倒産は3~4件だった。1件当たりの負債額は全て1億円未満で、負債総額は3億8300万~4億1700万円。

 業種は飲食業や卸売、小売業などで、原因は受注・売り上げ不振が大半を占めた。ゴボウの産地偽装問題で行政処分を受けた毛利商店(出水市)は、信用性低下を理由に破産した。

 9日に会見した東京商工リサーチの担当者は「破産申請などの準備に入った“予備軍”を複数確認している。企業倒産は増勢を強める可能性が高い」と分析した。

 各社がまとめた2月倒産件数と負債総額は次の通り(かっこ内は前年同月比)。

 東京経済 8件(5件増)3億8300万円(3.1倍)▽帝国データバンク 8件(6件増)4億1700万円(5.5倍)▽東京商工リサーチ 8件(5件増)4億300万円(3.3倍)