「福島の教訓忘れるな」「川内を諦めろ」 福島第1原発事故から12年、市民団体が訴え 鹿児島市

 2023/03/12 11:27
「さよなら原発」の横断幕を掲げデモ行進する参加者=11日、鹿児島市加治屋町
「さよなら原発」の横断幕を掲げデモ行進する参加者=11日、鹿児島市加治屋町
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から12年の11日、市民団体「ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会」は鹿児島市の天文館をパレードした。約400人(主催者発表)が「福島の教訓を忘れるな」と訴え、原発活用にかじを切った政府を批判した。

 参加者は「老朽原発動かすな」などと書かれたプラカードを掲げて天文館をデモ行進。「九州電力は川内原発(薩摩川内市)を諦めろ」とシュプレヒコールを上げた。

 向原祥隆共同代表は「原発はとんでもない環境破壊装置であり、政府は原発推進の責任を取っていない。福島の事故は川内でも起こり得る」と話した。

 川内原発前では「川内原発30キロ圏住民ネットワーク」が「フクシマを忘れないで」と書かれた横断幕を掲示。高木章次代表(いちき串木野市議)は川内原発の即時停止を求める要請書を九電側に送った。