「蝶々夫人」誇り高く 客席から「ブラボー」の声 下野竜也さん指揮、鹿児島オペラ協会50年記念公演

 2023/03/12 09:13
華やかな和服の衣装で演じられる「蝶々夫人」=11日、鹿児島市の川商ホール
華やかな和服の衣装で演じられる「蝶々夫人」=11日、鹿児島市の川商ホール
 鹿児島オペラ協会は11日、創立50周年記念の「蝶々(ちょうちょう)夫人」(全2幕)を鹿児島市の川商ホールで上演した。同市出身の下野竜也さんが指揮する鹿児島交響楽団の演奏に乗せ、誇り高くいちずな愛を生きた女性が描かれ、観客1000人を魅了した。12日も午後2時からある。

 明治期の長崎を舞台にしたプッチーニの名作。イタリア語上演(字幕付き)で、人気演出家岩田達宗さんが手がけた。主演の高橋絵理さんは、オペラ協会会員らと息の合った演技を披露。「ある晴れた日に」などを力強く歌い上げた。

 観客は立ち上がって拍手を送り、「ブラボー」の声も上がった。松陽高校2年の日高礼春さんは「下野先生の感情豊かな指揮と舞台との一体感がすごかった。蝶々さんの切ない思いが伝わった」と感激していた。

 12日の主役は佐藤路子さん。当日券あり。