今どき1本60円 午前10時に売り切れる日も…亡き母の「名物だんご」 71歳2代目店主が毎日5時間かけて手作り

 2023/03/13 15:00
「ハナちゃんだんご」は、毎日一本一本手作りするのがこだわり=10日、薩摩川内市西向田町
「ハナちゃんだんご」は、毎日一本一本手作りするのがこだわり=10日、薩摩川内市西向田町
 梅、桃と続き、もうすぐ桜の季節がやってくる。花見がてら出かけた場所で「地元特産の団子やまんじゅうを食べられるとうれしい」という人も多いのでは。鹿児島県の北西薩地域で長く愛される、地元の団子やまんじゅうを紹介する。

 薩摩川内市の太平橋に近い国道3号沿いの商店街にある「ハナちゃんだんご」は、しんこだんごを半世紀以上販売している。味付けはしょうゆのみ。店主の岩川由美子さん(71)が毎日5時間かけ、手作業で200本を仕込む。香ばしい香りが漂う。

 母の桑畑ハナさん=享年87歳=が始め、「ハナちゃん、団子をくいやい」と注文した客の言葉が店名の由来。亡くなる4日前まで店に立っていたハナさんの後を継ぎ、約10年前から由美子さんが一人で店を守る。

 1本60円。午前8時のオープン後、早い時は10時には売り切れる。常連客のほか、帰省客にも愛されてきた古里の味。由美子さんは「手作りならではのこしと、味わいがポイント」とPRする。



 ハナちゃんだんご 【住所】薩摩川内市西向田町17の15【電話】0996(23)4028【営業時間】午前8時~売り切れ次第終了【定休日】不定休