イチゴは入っていないのに、その名も「いちごまんじゅう」! 100年以上愛される菓子の名前の由来とは

 2023/03/13 11:47
華やかな見た目のいちごまんじゅう=さつま町宮之城屋地の是枝商店
華やかな見た目のいちごまんじゅう=さつま町宮之城屋地の是枝商店
 梅、桃と続き、もうすぐ桜の季節がやってくる。花見がてら出かけた場所で「地元特産の団子やまんじゅうを食べられるとうれしい」という人も多いのでは。鹿児島県の北西薩地域で長く愛される、地元の団子やまんじゅうを紹介する。

 「いちごまんじゅう」はさつま町宮之城地区で100年以上の歴史がある名物。かつては複数の店で販売されていたが、現在は是枝商店のみとなった。4代目の是枝樹さん(31)と母ひとみさん(63)の2人で一日300~400個を手作りし、午後3時までには売り切れる日が多い。

 米粉の皮であんを包んだまんじゅうで、イチゴは入っていない。食紅で染めた赤色と表面のでこぼこの外観が似ていることから名付けられたらしい。作りたてはとろけるような口当たりだが、4、5時間後はもちもちとした食感になる。

 かわいらしい見た目から、桜と一緒に写真を撮ってサイトに投稿する人も。1個130円。



 是枝商店 【住所】さつま町宮之城屋地1147【電話】0996(53)3939【営業時間】午前8時45分~午後6時【定休日】毎週日曜