外国クルーズ船2隻が初の同時接岸 マリンポートかごしま 新岸壁完成から1年、初使用

 2023/03/13 21:30
並んで寄港する2隻のクルーズ船=13日、鹿児島市のマリンポートかごしま
並んで寄港する2隻のクルーズ船=13日、鹿児島市のマリンポートかごしま
 鹿児島市のマリンポートかごしまに13日、外国クルーズ船が初めて2隻並んで接岸した。昨年3月に完成した新岸壁が使用されるのも初めて。入港時間に合わせておもてなし隊らが駆けつけ、観光客を歓迎した。

 2隻は米船会社の「アザマラ・クエスト」(3万277トン)とモナコ船会社の「シルバー・ミューズ」(4万791トン)。アザマラは乗客587人を乗せ午前8時ごろ、306人を乗せたシルバーは新岸壁に午前10時ごろ港に入った。

 シルバーの入港時には、家族連れや保育園児らを含め約50人が小旗や手を振りながら見物した。同市紫原5丁目の松山孝平さん(82)、澄子さん(76)夫婦は「2隻並んだ光景は初めて。大きな船がどんどん来るのが楽しみ」と話した。

 新岸壁は外国人観光客の増加を目指し、国が既存の岸壁を延伸する形で整備。完成後約1年たっての初使用に、県港湾空港課の佐多悦成港湾対策監は「マリンポートの能力がやっと生かされた。鹿児島の新たな強みとして、いろんなクルーズ船に寄港してもらいたい」と期待した。