「不起訴不当」の森林窃盗疑い業者、再び不起訴に 鹿児島地検「証拠見つからず」

 2023/03/15 15:18
 鹿児島地検は14日までに、森林法違反(森林窃盗)容疑で不起訴となり鹿児島検察審査会で「不起訴不当」の議決を受けた鹿児島県内の伐採業者社長と仲介人について、再び不起訴処分とした。地検は「指摘を踏まえ再捜査したものの、起訴するに足る証拠が見つからなかった」としている。13日付。

 審査を申し立てた山林所有者の親族によると、2020年3月ごろ霧島市内のスギ、ヒノキ計約40本が無断伐採されたとして、霧島署に相談。同署は22年3月、伐採業者や仲介人ら4人を書類送検したが、地検は同年12月28日、「犯意を推認できなかった」と不起訴処分(嫌疑不十分)にした。

 検審は2月の議決で「慎重に審査した結果、検察官の再考を求める」として、4人のうち2人の不起訴は不当と指摘していた。