父の故郷「お帰りなさい若田さん」 宇宙で5カ月、ISSからの帰還祝う 曽於・大隅

 2023/03/16 12:24
若田光一さんの帰還を祝ってくす玉を割る月野小の児童ら=曽於市大隅
若田光一さんの帰還を祝ってくす玉を割る月野小の児童ら=曽於市大隅
 宇宙飛行士・若田光一さん(59)の父親の郷里、鹿児島県曽於市大隅町月野の住民らが12日、国際宇宙ステーション(ISS)での約5カ月の滞在を終えた若田さんの無事帰還を祝った。

 国道269号沿いに大型看板(高さ9メートル)を設置するなど、これまで若田さんの活躍を応援してきた「月野有志の会」(東江光次会長ら10人)が企画した。若田さんの親戚の林ヱミ子さん(92)や月野小学校の児童、保護者ら計約40人が参加。みんなでひもを引いてくす玉を割ると、「お帰りなさい」の垂れ幕が勢いよく飛び出し、紙吹雪が舞った。

 林さんは「(光一さんが)小さい頃、親に連れられて私の家に遊びに来たことがあり、とてもいい子だった。きょうはありがとう」と感謝。月野小6年の乙藤絃揮君は「地域にゆかりのある人がいて誇りに思う。将来は宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入ってロケット製作をしたい」と夢を膨らませた。

 若田さんの宇宙滞在は日本人最多の5回目。ISSでは、新型太陽電池パネルの設置準備のため2回の船外活動などをした。