「相手の名前控えているから大丈夫…」と断られても詐欺を確信 ファミマ店長が自ら通報、45万円の被害防ぐ

 2023/03/17 08:00
感謝状を受け取った松山健店長(左)=10日、鹿児島市の鹿児島中央警察署
感謝状を受け取った松山健店長(左)=10日、鹿児島市の鹿児島中央警察署
 鹿児島中央警察署は10日、うそ電話詐欺被害を防いだとして鹿児島市のファミリーマート与次郎1丁目店の松山健店長(44)に感謝状を贈った。

 同署によると、昨年8月、50代男性が「サイトの退会手数料で12時間以内に支払わなければ」と電子マネーカード45万円分を購入しようとした。高額だったため、松山店長が警察に相談するよう促したが、「相手の名前を控えているから大丈夫」と断られ、代わりに通報した。松山店長は「落ち着いて語りかけることを心がけた」と振り返った。

 同署は2022年、うそ電話詐欺を6件認知し、被害額は約509万7000円。通報などで未然防止したのは約10件、阻止額約118万円だった。砂本安久天文館・地域安全対策官は「電子マネーなどコンビニでの発生が多い。不審に思ったら振り込む前に相談してほしい」と話した。