事業者が提出した給与報告書12人分紛失 鹿児島市、管理不十分認め謝罪

 2023/03/16 21:32
 鹿児島市は16日、市内の事業所が提出した12人分の給与支払い報告書を紛失したと発表した。処理作業中の管理が不十分だったのが原因。市は事業所や対象者に謝罪した。

 報告書は、2023年度の市県民税の計算に必要で、地方税法で提出が義務付けられている。住所、氏名、マイナンバーのほか、22年の給与支払額や扶養親族などが記入されている。

 市市民税課によると、2月1日に郵送で12人分の報告書を受け付けた。その後、報告内容をデータ化する委託業者に渡す前に4回のチェックがあるが、3回で終わっていた。携わった職員は25人ほど。課内や他の業者の分に紛れていないか確認したが見つからず、同21日に紛失と判断した。

 長谷川民代課長は「研修であらためて管理作業の手順を徹底する」と述べた。人的なミスを減らすため、インターネットを利用して申告する地方税ポータルサイト「eLTAX(エルタックス)」の推進も図る。