「気球に乗りたい」…出水の児童の夢かなえる大人たち 佐賀のバルーンクラブも協力

 2023/03/20 15:11
上空に浮き上がる熱気球=出水市の上場小学校校庭
上空に浮き上がる熱気球=出水市の上場小学校校庭
 出水ライオンズクラブは12日、鹿児島県出水市の上場小学校5年瀬野浦虎太郎君の「気球で地域を空から見たい」という夢をかなえた。児童や保護者ら大勢の人が校庭に集まり、熱気球に歓声を上げた。

 クラブ設立60周年記念事業として企画した。市内の小学4~6年生を対象に「かなえたい夢」の作文を募集し、278点から瀬野浦君らの2点を選んだ。

 12日朝、佐賀のバルーンクラブ「スカイファン」のメンバーが、バーナーで高さ約20メートルの気球を膨らませ、児童20人が交代でバスケットに乗り込んだ。

 気球と地上をロープでつなぐ係留飛行で7メートルほど上がると、歓声や拍手が上がった。瀬野浦君は「乗る前は少し怖かったけど、急に浮き上がるのがアトラクションみたいで楽しかった」と笑顔を見せた。

 同クラブの田上敬一会長(54)は「コロナ禍のためイベントが制限され、夢を描きにくいが、夢を再確認して頑張ってほしい」とほほ笑んだ。5月には米ノ津小学校児童の夢をかなえる予定。