町内最大のイベントが存続の危機 「実働部隊」の減少で実行委解散 南大隅「ねじめドラゴンボートフェス」

 2023/03/21 20:30
南大隅町ねじめドラゴンボートフェスティバルで懸命にパドルをこぐ選手=2019年10月、南大隅町根占の雄川河口
南大隅町ねじめドラゴンボートフェスティバルで懸命にパドルをこぐ選手=2019年10月、南大隅町根占の雄川河口
 鹿児島県の南大隅町ねじめドラゴンボートフェスティバル実行委員会が20日、町商工会の根占本所であり、2022年度での解散を決めた。これまで実働部隊だった町商工会青年部の部員減少などが理由。この結果、今後の大会開催は「白紙」となった。

 ドラゴンボートフェスは毎年秋に開催される町内最大のイベントで、1985(昭和60)年に始まった。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降、レースは開かれていない。実行委は商工会や行政関係者ら16人で構成し、20日の会合には7人が出席した。

 青年部はこれまで、年間を通して大会を準備してきた。仕事を終えてから夜中まで作業するため、労務負担が大きい。ピーク時に20人ほどいた部員は8人に減り、運営が難しくなった。

 実行委の玉置博祥委員長(82)=町商工会長=は「長く続いたイベントなので、何らかの形で残ってほしい。新しい団体が手を挙げれば、できる限りのバックアップをしていきたい」と語った。