やはり鹿児島にはシロクマが必要だ…「ライト」一般公開始まる 平川動物公園では2年ぶり

 2023/03/22 21:26
ホッキョクグマのライトを眺める来園者=22日、鹿児島市平川町の平川動物公園
ホッキョクグマのライトを眺める来園者=22日、鹿児島市平川町の平川動物公園
 鹿児島市の平川動物公園で22日、ホッキョクグマの一般公開が始まった。約2年ぶりに展示された姿を一目見ようと、世界のクマゾーンは多くの家族連れでにぎわった。

 個体は、和歌山県白浜町のレジャー施設アドベンチャーワールドから来たライト(雄、9歳)。9日に獣舎に搬入し、検疫や園になれる訓練をした。

 平川では2020年10月にカナ(雌、30歳)が死んで以降、ホッキョクグマの飼育個体が途絶えていた。繁殖のため個体を貸し借りする「ブリーディングローン」の取り組みの一環としてライトを受け入れた。今後は雌の受け入れも働きかけ、繁殖を目指す。

 家族3人で訪れた、たちばな保育園(紫原6丁目)の宮當秀佑ちゃん(5)は「図鑑で見た白くてかわいいクマだった」と笑顔。福守朗園長は「見て楽しむのはもちろん、地球温暖化で飼育個体の確保が難しくなっている現状も知ってほしい」と話した。