難関大学進学者に最後の報奨金贈呈 大口高校の定員割れ対策 伊佐市

 2023/03/23 15:18
 鹿児島県伊佐市の県立大口高校から国公立大学に進学する生徒に贈る報奨金の贈呈式が、市大口庁舎であった。定員割れが続く同校への入学希望者を維持しようと、2015年度に始まった制度。卒業生6人が交付決定書を受け取った。

 旧帝国大進学者に100万円、その他国公立大進学者に30万円を贈る。導入当時は全国的に賛否を集めた。今回含め70人に支給した。来年度から卒業後5年以上、伊佐市に居住し就職する人の返済を免除する新奨学金制度を導入するのに合わせ、報奨金制度は廃止する。

 橋本欣也市長は「今からが新たなスタート。目標を一つずつクリアして大きくなってほしい」と激励した。