定年の校長5人 同じ学校で再任用 鹿児島県教職員異動 女性管理職15.5% 最高を更新

 2023/03/23 15:25
 鹿児島県教育委員会は22日、4月1日付の2023年度教職員人事異動を発表した。管理職に占める女性の割合は15.5%の258人で、過去最高だった22年度を1.2ポイント上回った。異動規模は、22年度比17人増の2692人。

 副教育長は末吉龍一郎人事委員会事務局次長(58)が就任。総務福利課長に内村幸二学校施設課長(54)を起用する。

 加藤晴彦義務教育課長(36)は文部科学省に戻り、後任に水島淳文科省初等中等教育企画課教員人事管理システム専門官(32)を迎える。新設される特別支援教育課長には、萩之内靖特別支援教育室主任指導主事兼特別支援教育係長(54)を充てる。

 甲南高校長に宮田俊一教職員課長(56)、鹿児島南高校長に山口良人総合体育センター所長(58)、大島高校長に貴島邦伸高校教育課参事(55)が就く。

 25年度までに16%を目標とする女性管理職は年々増加。鶴翔高校長に久保美和子開陽高教頭(54)、鹿児島盲学校長に大山直美特別支援教育室長(58)、皇徳寺中校長に山下久美子鹿児島市教委生涯学習課長(57)がそれぞれ就任する。

 定年を迎える前田光久鶴丸高校長(60)と小学校4人の校長を、引き続き同じ学校の校長として再任用する。県内では初で、県教委は「組織運営上の必要性などを総合的に勘案した」としている。

 異動の内訳は事務局259人、小学校1108人、中学校606人、義務教育学校57人、高校430人、特別支援学校232人。退職者は484人。