「バガス」ってなんだ? 島去る留学生へ「特別な修了証書」贈る 西之表・安納小

 2023/03/25 15:00
バガスで手作りした修了証書を手にする児童=24日、西之表市の安納小学校
バガスで手作りした修了証書を手にする児童=24日、西之表市の安納小学校
 鹿児島県西之表市の安納小学校で24日、修了式があり、種子島を離れる3~5年生4人にサトウキビの搾りかす「バガス」から作った修了証書が手渡された。児童たちは「安納の思い出がいっぱい詰まっていてうれしい」と笑顔をのぞかせた。

 同校は、特産のキビの栽培や活用を学ぶ授業を取り入れており、収穫期の毎年12月にバガスを使った和紙を作っている。これまで卒業証書に活用してきたが、「種子島を忘れないで」との思いを込め、本年度から市の留学期間が終わる児童にも贈ることにした。

 兵庫県西宮市に戻る5年樫塚桜彩さんは「1年間の留学生活で、みんなと一緒に遠泳大会を完泳できたことが一番の思い出。手作り証書を大切にしたい」と話した。