鹿児島県内で桜が見頃を迎えた。２５日は行楽客らが白やピンクに色づいた花をめで、新型コロナウイルス禍で自粛していた宴を開く姿も見られた。

　霧島市国分の城山公園は７００本以上がほぼ満開。家族４人で来た国分の大田道治さん（６８）は「日差しが強くなく、最高の花見日和。きれいでお酒が進んだ」とご機嫌だった。

　阿久根市の番所丘公園は八分咲き。行楽客が弁当を広げたり記念撮影をしたりして満喫した。「開放的な気分になって心が和む」と熊本県山鹿市の自営業榊裕里さん（４１）。

　まだつぼみが多い鹿児島市の甲突川河畔には飲食を楽しむ人たちが訪れた。職業訓練校で学んだ仲間と再会した同市鴨池新町の会社員増田奈津子さん（３１）は「２年前はマスク姿だったが、素顔を見られてうれしい。待ちに待った花見ができた」と満開の笑顔で喜んだ。