鹿児島市南栄１丁目の谷山緑地９区に地域住民の憩いの場を目指す「グリントカフェさんようはうす」がオープンした。緑地の管理運営を行う県造園事業協同組合が県、鹿児島大学などと産学官連携で取り組む緑地再生計画事業の第１弾。

　カフェハウスは住宅メーカー三洋ハウス（本社・同市南郡元町）が設計、施工した。木造２階建てで、面積は１階６６平方メートル、２階４８平方メートル。テラス席を含む計３０席。一部吹き抜け天井で開放感があり、複数設置した窓からは木漏れ日が入るなど癒やしの空間を創出した。

　カフェは「ＱＵＩＬＴ　ＣＯＦＦＥＥ」（同市）が運営する。午前１０時～午後５時で、基本的に木、金曜日が定休日。駐車場はカフェ専用と公園利用者用の各１０台。施設内には公園利用者にも開放する多目的トイレがあり、おむつ替えなどに使えるよう子育て世代の利便性向上を図った。

　２５日、緑地で落成記念式典が開かれた。同組合の有村勝則理事長は緑地内に県立都市公園初となるコンビニ設置も計画中と明かし、「カフェを起爆剤に約４キロの緑地全体がにぎわうよう整備を進めたい」と意気込んだ。