海自護衛艦きりしま認定 名物カレーが「ゆかりの地」で食べられる 霧島市の飲食17店がレシピ再現

 2023/03/27 20:50
霧島市内の飲食店が再現した護衛艦きりしまカレー
霧島市内の飲食店が再現した護衛艦きりしまカレー
 海上自衛隊の護衛艦「きりしま」のレシピを鹿児島県霧島市内の飲食店が再現した「護衛艦きりしまカレー」の審査・認定式が23日、同市国分の霧島商工会議所であった。居酒屋やラーメン店など8店が事前調理したカレーを持ち込み、全て認定された。4月3日から17店舗で提供する。

 護衛艦「きりしま」の4種類のカレーのうち、季節の野菜の歯ごたえを残し、スパイスを効かせたキーマカレーのレシピを参加店に提供。各店がレシピを守りつつ、煮込み時間や隠し味などで個性を出した。

 審査では、艦長やレシピ考案者らが、プラカップに盛った少量のカレー8種を食べ比べた。レシピを考案した給養員の白石顕之さん(36)は「食感を忠実に再現してくれた。多くの人に食べてもらいたい」と話した。

 霧島連山から艦名をもらった縁で、海自側が霧島市に持ちかけ、霧島商工会議所と霧島市商工会が協力した。石寺隆彦艦長(51)は「どのカレーもおいしく、感動した。新名物となり、街の活性化につながってほしい」と期待した。

 海自では、毎週金曜昼にカレーを食べる伝統がある。各艦や部隊ごとに特色があり、レトルトの公認商品などが販売されている。