世界が注目…小5の双子が日本代表で卓球国際大会へ 大野斗真・颯真君「外国選手への対応力磨く」

 2023/03/28 21:02
日本代表として卓球の国際大会に出場する大野斗真君(左)と颯真君=姶良市松原町1丁目
日本代表として卓球の国際大会に出場する大野斗真君(左)と颯真君=姶良市松原町1丁目
 姶良市の松原なぎさ小学校5年の大野斗真君(11)と颯真君(11)が、双子の兄弟そろって卓球の国際大会日本代表に選ばれた。幼いころから、切磋琢磨(せっさたくま)して実力を蓄えてきた2人は「互いに頼り切りにならず、自分で考えて頑張りたい」と強い気持ちを見せる。

 中国・上海で今夏開かれる「東アジアホープス大会」代表6人を選ぶ大会が2月栃木県であり、2人はそろって勝ち抜いた。来年度の12歳以下の日本代表チーム入りも決めた。

 国内トップ選手がいる木下グループ(東京)に所属する弟・颯真君は昨夏、欧州の国際大会で優勝した。2024年パリ五輪の選考対象大会にも育成枠で出場。昨年11月には世界で活躍する張本智和選手と初めて対戦し、敗れたもののゲームポイントを先に握るなど善戦した。

 斗真君(ABBEY)も、1月にあった全日本選手権ジュニアの部で、岩手県の高校生を破って1回戦を突破するなど勢いに乗る。初の海外遠征に向け、「外国選手への対応力を磨きたい」と意気込む。

 2人はこれまで、卓球選手だった両親らから指導を受けてきたが、颯真君が4月から親元を離れ、練習環境が整った木下アカデミー(川崎市)の寮生となる。颯真君は「プロ選手の普段の練習などを見て吸収したい」と意欲を見せる。

 全国でも注目を集める兄弟は今後、互いを意識しながら鹿児島と神奈川に分かれて世界を目指す。斗真君は「練習を充実させ、強くなったと言われるように頑張る」。颯真君も「選手として信頼してもらえる存在になりたい」と決意を語った。