〈詳報〉鹿児島県議選告示 51議席に77人立候補 7選挙区10人が無投票当選 9日投開票

 2023/04/01 07:31
出陣式で気勢を上げる有権者ら=3月31日、薩摩川内市
出陣式で気勢を上げる有権者ら=3月31日、薩摩川内市
 任期満了に伴う鹿児島県議選は3月31日告示され、21選挙区(定数51)に77人が立候補した。戦後最少だった前回2019年の68人を上回ったものの、前々回15年と同数で2番目に少なかった。無投票当選は7選挙区の計10人で、前回から2選挙区・1人減少した。投開票日は4月9日。

 選挙戦では、人口減少が進む中、新型コロナウイルス禍や物価高で打撃を受けた地域経済をどう立て直すかが問われる。政党は次期衆院選に備え、勢力拡大に総力戦の構えだ。

 77人の内訳は現職42、元職2、新人33。党派別は自民38人(現職33、元職1、新人4)、立憲民主2人(元職1、新人1)、日本維新の会1人(新人)、公明3人(現職2、新人1)、国民民主1人(新人)、共産1人(現職)、参政1人(新人)、無所属30人(現職6、新人24)。女性は12人で初の2桁となった。

 最大選挙区の鹿児島市・鹿児島郡区(定数17)は7政党が18人を公認し、無所属を含め計26人が議席を争う。7人が立候補した霧島市・姶良郡区(同4)、6人が立つ薩摩川内市区(同3)のほか、三つどもえの出水市区(同2)などで激戦となっている。

 無投票当選は1人区の阿久根市・出水郡、いちき串木野市、南さつま市、南九州市、2人区の日置市、奄美市、姶良市の7選挙区10人だった。議席に占める割合は19.6%。

 投票は9日午前7時〜午後8時。鹿児島市の一部と他の市町村は1〜4時間短縮される。繰り上げ投票は三島村、十島村、屋久島町口永良部島で6日、長島町獅子島と瀬戸内町請島・与路島で8日に行われる。

 期日前投票は1〜8日(繰り上げ投票地域はそれぞれの投票日前日)、役場などで受け付ける。