桜島フェリーといえば「うどん」 引退の第十五櫻島丸で振る舞い、400杯をファンが味わう

 2023/04/01 12:00
やぶ金のかけうどんを味わう乗客=31日、鹿児島湾
やぶ金のかけうどんを味わう乗客=31日、鹿児島湾
 桜島フェリー内でうどん店を営む「味の長老やぶ金」は31日、最後の運航となった第十五櫻島丸への感謝を込め、うどんを無料で振る舞った。

 同日運航した計9便で400杯以上を提供。最終便では乗船開始直後に客が列をつくり、なじみの味を満喫した。祖母と食べた清水小学校3年福枝幸之介君は「フェリーといえばうどん。また食べたい」と笑顔。

 やぶ金を経営する新徳産業(鹿児島市)の新徳慎社長(48)は「何より船が愛されていたことを実感した。今後も地元を代表するフェリーで営業する自覚を持って提供したい」と話した。