陸自奄美駐屯地に「業務隊」発足 5科70人、後方支援や施設管理担う

 2023/04/02 11:38
業務隊の隊旗を受け取る柿崎貴志隊長(右)=1日、奄美市名瀬の陸上自衛隊奄美駐屯地
業務隊の隊旗を受け取る柿崎貴志隊長(右)=1日、奄美市名瀬の陸上自衛隊奄美駐屯地
 陸上自衛隊奄美駐屯地(鹿児島県奄美市名瀬)に、後方支援や施設の管理を担う業務隊が発足した。1日、隊旗授与式があり、中国やロシア、北朝鮮を念頭に防衛力の強化を誓った。

 業務隊は総務、管理、補給、厚生、衛生の5科からなる。これまで後方支援隊が兼務していた同駐屯地と瀬戸内分屯地の物品・燃料の確保や屋内射撃場などの維持管理を行う。態勢強化のため3月16日付で新設した。隊員数は後方支援隊からの異動と20人の増員で約70人。沖縄県の宮古、石垣、与那国の駐屯地でも同時期に発足している。

 式典では、西部方面総監部の石原由尊防衛副長(陸将補)が、柿崎貴志業務隊長(2等陸佐)へ隊旗を手渡し、山根寿一西部方面総監の訓示を「いついかなる時も駐屯地の力を発揮できるよう任務にまい進してもらいたい」と代読した。柿崎隊長は「各部隊との連携強化に努める」と述べた。

 奄美駐屯地は警備隊や地対空誘導弾部隊、「電子戦」部隊など約420人を配備。瀬戸内分屯地は警備隊と地対艦誘導弾部隊など約210人が所属する。

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